「脱原発」「憲法改悪を許さない」を掲げる政党・政治団体と市民との討論会 議事録

「脱原発」「憲法改悪を許さない」を掲げる政党・政治団体と市民との討論会

 日時:2013年6月14日(金)18:30~20:40  会場:名古屋YWCA2階  ビックスペース
【参加政党・政治団体】 (50音順)
  社会民主党愛知県連合
  新社会党愛知県本部
  日本共産党愛知県委員会
  みどりの風
  緑の党・東海

 昨年12月衆院選では、多くの人が脱原発を願いながらも、脱原発の民意を集中させることができず、原発推進と改憲を主張する政党が政権をとりました。その後、政府・与党は、原発再稼動・原発輸出など原発推進政策をあらわにしています。
 こうした状況のなかで私たちは、「脱原発」「憲法改悪阻止」を掲げる政党がバラバラでは、昨年12月衆院選の二の舞になることを危惧し、7月参院選とその後の国政選挙(2016年7月の参院選、2016年12月以前の衆院選)に向けて、「脱原発」「憲法改悪を許さない」を政策として掲げる政党・政治団体に対して連携・共闘を呼びかけることを目的として、去る5月9日、「政治を考える市民の会」を発足させました。現在各政党や政治団体に連携・共闘を申し入れてきました。
 6月14日には、「脱原発」「憲法改憲反対」「先行改憲反対」を掲げる政党・政治団体の意見・政策を聞き、どうすれば、その連携が実現できるのか、「脱原発」「憲法改悪を許さない」という政策を実現するために何をすべきなのか?をみんなで考えるために、「脱原発」「憲法改憲反対」「先行改憲反対」を掲げる政党・政治団体と市民の話し合いの場を企画いたしました(民主党、減税日本にも案内を出しましたが、不参加でした)。
 参加者は、主催関係者も入れて約110名で、熱気あふれる討論会になりました。
 これは、その記録です。さらにこの運動が展開されていくために、この記録が活用されることを願います。

2013年7月5日 政治を考える市民の会

Ⅰ.主催者からの問題提起(山本みはぎ)(資料参照)

(1)2012年12月の選挙結果

  2009年8月衆院選により、自公政権から政権交代により民主党政権が生まれたが、残念ながら期待に反して凋落し、2012年12月の衆院選となった。12政党が立候補して票が分散し、自民党の得票率は43%であるにもかかわらず、議席は237議席(公明党とあわせて過半数)を占め、再び自公政権となった。

(2)現在の状況

  各種世論調査からは、安倍政権の支持率は60%を超え、各政党の支持率は、自民党44% 民主党7% 維新の会5% 公明党5%などとなる。
  安倍政権の支持率は依然とした高止まりであり、維新の会が退潮傾向にあるが、与党勢力の優勢は変わらない。

(3)憲法改正と脱原発の世論

  新聞各紙でやや違いがあるが、憲法改正に対しての世論は拮抗している。ただし、96条先行改憲については反対が多数である。
  原発推進に反対が多く、再稼働についても反対が多い。

(4)課題

  愛知選挙区(改選数3)では、自民党、民主党、社民党、共産党、みどりの風、みんなの党、維新の会、減税日本などから立候補すると報道されている。このままでは、2012年12月の選挙の二の舞で、自民が圧勝し、民主が議席確保するも、現状では3議席目に「脱原発、憲法改悪を許さない」という候補者を当選させることは困難と予想される。
  安倍政権は、原発推進の姿勢や改憲の姿勢を積極的に打ち出している。現在の参議院勢力は、与党が自民103議席、公明19議席で、野党は民主党86議席など139議席(みんなの党13議席、維新3議席含む)。この勢力図が変われば、安倍政権の原発推進や改憲の動きが加速され、原発推進と改憲が現実となってしまう。
  現在の選挙制度を容認するものではないが、世論の支持、市民の支持を集められる政党があれば政権は取れる。それができていないのは、なぜか。そもそも、憲法は国の形の基本である。それが変えられようとしていることへの危機意識が希薄であるのが現状だ。大げさな言い方かもしれないが、今は明治維新、敗戦の時と同じような歴史の転換点である。
  主張が近似していて、選挙結果が見えているのに、なぜ大同団結できないのか。今日の討論の中で、その問題点と、大同団結の可能性を探っていきたい。

Ⅱ.原発問題と憲法問題に関する見解(各6分以内)

【社会民主党愛知県連合(伊藤よしき幹事長)】

(1)原発は即時廃止、憲法は9条を守り抜く、というのが党の方針である。
(2)原発事故以降、福島の状況は基本的にまったく変わっていないと思う。政府は20ミリシーベルト基準で故郷に人々を戻そうとしている。この値は具体的に感じることはできないが、レントゲン検査を400回すると年間20ミリシーベルトになる。これを許してはならない。自民党は少数者を見殺しにすることをしてきたが、また福島でやっている。
  原発は核兵器・核爆弾だと思う。原発は、日本に住む在日外国人や国民に向けられている。スイッチは、地震であり、津波であり、火山の爆発である。
(3)アベノミクス・三本の矢(最近株が暴落しているが)で錯覚させられている裏で、憲法改悪という毒矢を放とうとしている。全国で憲法改悪反対を進めていきたい。

【新社会党愛知県本部(和田米吉委員長)】

(1)原発については脱原発。憲法は改悪に反対し、生活に活かすというのが党の方針である。
(2)新社会党は、1996年に社会党から分かれてできた。国会に議席がなく、地方議会には議員がいる。
(3)憲法には、国民主権とあり、企業・国会・公務員に主権があるのではない。そういう憲法を守り、生活に活かせていきたい。
(4)原発は、ウランの核分裂による放射能が遺伝子に影響する。核分裂は、今人間が制御できるものではない。それが原発に使われ、しかも日本は地震国。日本は地震国だから安全基準が厳しいと言われて安心する面があるかも知れないが、そうではない。安全といわれても、安心ができない。除染しても、どこにも捨てるところがない。すぐに原発を止めても、核燃料の処分などに20~30年かかる。原発は、非効率でもある。電気には20~30%しか使っていない。70トン/○で海を暖めている。

【日本共産党愛知県委員会(柏木ひろあき書記長)】

(1)原発については、三つの問題がある。一つは、3.11で明らかになったように、異質の危険性を持っている。二つ目には、今の技術では完全なコントロールはできない。未完成の技術である。三つ目には、一度事故が起こるとどうにもならない。
  日本の原発は、自民党がアメリカの濃縮ウランを利用するということでやってきた。アメリカの濃縮ウラン政策と手を切ることが必要。
  何をすべきか。原発と人類との平和共存はできない、ということから出発すべきである。昨年原発を動かさなくても電力が足りた。即時ゼロ、再稼働は許さない。
(2)憲法問題は、自民党が96条先行改定を出してきた。憲法は立憲主義であり、国民が権力を縛るもの。96条改定絶対反対である。
  国民主権、平和主義、基本的人権という三原則は守り抜く。全条項を守り抜くという方針である。全力を挙げて反対したい。

【みどりの風(石原紀彦・谷岡代表秘書)】

(1)原発について、衆議院選挙の時に「脱原発とどこも言っているから同じではないか」という声があった。そのことは反省しないといけない。
  みどりの風は、二つの面から考える必要があると考えている。一つは、原発そのものをどう考えるのかということ。「原発ゼロ」といってもいくつも意味がある。止める、やめる、片づける、三つを分けて議論する必要がある。「止める」では大飯原発を止めるのはもちろんである。「やめる」については、脱原発法という法律を作っていく必要がある。
  もう一つは、福島をどうするかである。原発事故被災者支援法が成立したが、政府は法に定めた支援事業を実施していない。事業実施とその財源確保が課題となっている。また原発で働いている労働者のことも、健康、安全、労働条件でちゃんとしないといけない。
(2)憲法については、96条先行改憲には反対である。権力者の都合のよいように変えるのは反対である。国民の議論で憲法を変える場合はよい。ただし、今は無理である。議論ができるように、まずは原発や臓器移植など人の生き死に関わるシングルイッシューで、国民的な議論を行い、国民投票を実施する。これが国民の議論を行っていく練習になる。

【緑の党・東海(尾形慶子共同代表)】

(1)緑の党は、90ヶ国でできており、昨年日本でもできて、今度の参議院選挙に初めて挑戦する。政党要件を満たしていないので、10人立候補者を出さないといけない。
緑の党は、脱原発のためにできたような政党である。エコロジストが「脱原発社会をつくらないと・・・」ということででき、ドイツでは大きな影響力を持っている。本気で脱原発を目指している。だから10人の候補者のうち2人は福島の人にしている。
  原発なくした後どうするのかを真剣に考えている。ドイツでは原発の7割を自然エネルギーに転換した。
(2)緑の党は、三つの重点政策を掲げている。一つは脱原発、第二はアベノミクス反対、第三は、9条及び96条の改定に反対である。

Ⅲ. 政党・政治団体の連携の可能性についての見解(各4分以内)

【緑の党・東海】(発言者は各党とも上記と同じである)

  脱原発、憲法改悪反対については、5党とも同じと思う。共闘していくことを私たちも強く望む。私たちは、愛知選挙区では立候補者を出さない。比例区だけである。
  多様性を尊重しながら共闘していくべきである。これは、7つの公約のうちの一つである。各党の歴史や思いは違っても、政策が一致しておれば共闘すべきである。ぜひ皆さんと一緒にやっていきたい。

【みどりの風】

  12月の選挙以降、我々は様々なところと連携しようとやってきたが、力不足もあり、実現できなかった。
  連携する場合、「同じだから、一緒にできる」とは考えない方がよい。実際、「未来の党」ではうまくいかなかった。どこが違うかをちゃんと議論しておく必要がある。違いと認め合って共闘していかないとできない。例えば、TPPで意見が異なるみんなの党との協定の話が報道されていた。結果的に協定は成立しなかったが、その協定文書では、公開の場で徹底的に議論していくことを明記してあった。
  国会では、党内には様々な意見があるので、みどりの風では党議拘束をしていない。
  今後の連携については、参院選後の反省を踏まえて、またやっていきたい。

【日本共産党愛知県委員会】

  国政選挙で他党と連携する場合は、党の中央レベルでの合意が必要であり、地方単独の判断では無理である。統一戦線でやっていくことにしている。各々のテーマで一致できるところで一緒にやろうと国会の中でやっている(原発もTPPも)。
  国政選挙では、①基本政策で一致することが重要。国民に対する責任もある。②双方が連携しようとする意思があるのかどうか。③ふさわしい候補者がいるのかどうか。この三つで一致する必要がある。参院選はで愛知選挙区では、現時点でその条件は難しい。
  市民の声で政党を縛る運動をしていきたい。

【新社会党愛知県本部】

  綱領では、共同戦線で政府をつくっていこう、としている。
  西三河地域では、党派を超えて運動で連携を模索している。
  今度の愛知選挙区で共闘できないか、今までやってきたが、うまくいかなかった。今度の参院選では、比例区で社民党と政策協定をした。
  革新系と言われている政党(共産党、社民党など)は、票が減っている。党独自に追及しても、うまくかいないと思う。今回連携はうまくいかなかったが、今後も共闘を追求したい。

【社会民主党愛知県連合】

  皆さんから働きかけがあったとき、統一候補という動きがあった。
  社共共闘の全盛期には、本山名古屋市長を実現した。それ以降は、徐々に共闘が減ってきて、ついに社共共闘という構図が消えてしまった。
  社民党がどんどん小さくなって、社民党から共産党に共闘を申し入れる力があるとは思っていない。高齢化し、運動の広がりがなくなっている。共産党もそうかもしれない。衰退している者同士が一緒になっても展望はない。
  自立・自律した党が盛り上げて、その中で統一できるものと思う。運動の発展の中で展望を切り拓けると思う。

Ⅳ.政党間の共闘・協力に関する全体討論(一人2分以内)

(司会:池住)
  原発と憲法問題に関する基本的方向・政策が共通しているのに、なぜ共闘・協力できないのか? この二つの問題は、我々の世代だけでなく次の世代以降の人たちの生存・生活にかかわるもっとも基幹となる問題。市民の会は特定の「政党支持」運動ではなく、基幹となる二つの政策実現に向けた「政策支持」運動である。政策実現のためにどうすればいいか、討論したい。
(M:豊明市)
  自動販売機は大量の電力を消費する。この問題で各政党に聞きたい。
(X)
  選挙でインターネットが解禁となった。どういう影響を持つか? 自民党は金をかけてやろうとしていると思う。
  9条改定しなくても集団自衛権をやっていこうとしている。
(S)
  憲法9条を変えて戦争をしようとしている。その背景には原発がある。憲法と原発の根は一緒である。このことをアピールすべきである。
(N)
  選挙を自分のことと考え始めたのは、社共共闘の頃である。福祉を実現していく、権利を実現していく、そのために議員を国会に送り出していった。
  今は共闘が消されている。今共闘しなくて、何が政党か。しぼんでいては共闘できないというのではなく、共闘をしてください。
(B:緑区)
  戦後ずっと自民党政権。2009年8月の民主党への政権交代。民主党政権はダメだったが、政権を変えたという事実は残る。やればできるということ。
  反万博で知事選をたたかった。かつてない盛り上がりであった。これを教訓化していきたい。
(T:常滑市)
  社共共闘全盛の時も、国政選挙ではなかった。今回国政選挙。第3者の無党派の人が立候補して、政党が支援をするということを考えるべき。
【みどりの風】
  一般的にはそういう可能性はあるが、今回は実質的に選挙戦に入っているので無理である。誰を候補者にするかは、遅くとも半年前には提案してくれないと無理である。
【緑の党・東海】
  我々も谷岡さんを推したかったし、そういう努力をした。緑の党は、地域で判断できる。
【新社会党愛知県本部】
  私たちも谷岡さんが愛知で出ると思ったし、共産党に降りてもらって、統一候補にしたかった。今回駄目であったが、この運動・努力を続けていく必要がある。
【日本共産党愛知県委員会】
  政党間の政策の一致、政党の共闘の意思、候補者での一致、この三つ点が必要。そいうことで共闘をしていきたい。田中美智子さんは党員であったが無所属で衆院選に出馬し当選した。共闘と共同候補とは違う。
【みどりの風】
  基本的には、みどりの風は組織を持っていないので、候補者をたてようとしたら、市民の皆さんの中から探すこととなる。
【社会民主党愛知県連合】
  Tさんの提案は、もっと早い時期なら可能性があると思う。谷岡さんのことは頭にあったが、比例に出られるということだったので、その現実を受け入れるしかなかった。統一候補は、共産党が言ったようによほどの候補者でないと難しい。池住さんが出ればよい。市民の会が、そういう役割を果たしてほしい。
(Y:天白区)
  環境政党をつくろうというのは10年前から。憲法は生きるための大きなツール。
 政治は100年の計。子どもたちにどうつないでいくのか。一票の格差の問題がある。
(I:扶桑町)
  平和憲法と脱原発は最大の課題。これを実現しなくては、今の世の中続けていくわけにはいかない。政党が市民の中に飛び込んでやって欲しい。政党は綱領などを持っているが、この二つの問題は将来にわたりかつ世界的な問題である。
(A:豊田市)
  政党助成金を共産党は受け取らないで筋を通している。もらわねば他の政党に配分されるので、たたかう相手方に資金を与えていることになる。他の党は政党助成金をどう考えているのか?
【日本共産党愛知県委員会】
  税金を政党に配るのは、思想信条に反すると考え、受け取っていない。他党がそういう認識を持って受け取らないようにと働きかけている。
  選挙制度は比例制がよい。当面は中選挙区を主張している。
【みどりの風】
  今年から「みどりの風」として受け取っているが、使い方の問題だと考えている。実際、谷岡が民主党にいたときには、選挙のためにしか使っていないことを指摘した。有効な使い方としては、例えば、ワシントンにはジャパンハンドラーだけではなく、リベラル派の政治家やシンクタンクもあれば、草の根活動家も大勢もいる。民主党として政党助成金を使ってアメリカに連絡事務所を置き、リベラル派を含めて情報収集や働きかけを行えば、沖縄普天間基地の県外・国外移設も可能になったかもしれない。そういう使い方をすべきだ。
(I:安城市)
  沖縄の自民党は、本部とねじれた公約をかかげている。そうさせないのは沖縄を取り巻く環境と沖縄の人々である。本部と異なることはできないというのでなく、愛知県民の意思をもとに判断すべきである。
(F:熱田区)
  二つの課題で5党は一緒あるいは近い政策である。政党の論理ではなく、政策実現の論理で取り組んでほしい。
また昨年12月の選挙結果を招いたのは選挙制度や政党の問題もあるが、市民運動にも大きな責任があると思った。運動の課題で議会や政党に働きかけることはあっても、いざ選挙になると市民運動としては手を引いている。なぜ政策実現のために当選させるために政党の共闘を働きかけてこなかったのか。選挙に距離を置く市民運動の体質を変えていく必要があると思う。
(Z:熱田区)
  私たちが求めているのは平和的生存権であると思う。それが確立すれば原発もなくなると思う。子どものことを考えると、どうしてみんなが声を出さないのか、どうして知らぬ顔をしているのかと思う。そういう状況をみんなでなくしていきましょう。
(G:緑区)
  沖縄の高江でオスプレイパッド(基地)をつくろうとしている。それに堂々と反対できるのは憲法があるからだ。柱に基地問題を入れてほしかったが、憲法の中に含まれることかも思う。政党は日米地位協定、安保問題をどう考えているのか?
(Q:女性首長を実現する会あいち、ワーキング・ウーマン)
  私たちは、自分たちの地域で女性の首長を出そうと活動してきた。市民の会の運動の中からいい人が出てくれば良いと思う。
(S)
  「今回は時間がないから無理」という話が出ているが、本山さんが市長立候補を決めたのは公示日。今は情報が流れるのが早い。「時間がない」というのでなく、一緒にやりましょう。今からできることをしようと決意してほしい。
(K:天白区)
  共闘、共闘と言っているが、共闘できるのは国会での政策課題別の共闘であり、国政選挙ではない。あるいは首長選挙だから共闘できる。選挙での共闘を目指すには、政党論理を越えなければならない。目指す目標は、議員の数を増やすことだが、今の選挙制度では難しい。今は、投票者はほとんど死に票になり、あきらめて投票に行かないので投票率は低い。小選挙区の見直しも含めた共闘を呼びかけたい。
【日本共産党愛知県委員会】
  原発も憲法の問題にも安保問題がからむ。安保条約をなくすために一緒にやっていきましょう。
【社会民主党愛知県連合】
  今回比例で沖縄から山城さんが出馬する。先日名古屋に来られたのであったが、沖縄で先頭に立ってたたかっている人で、感銘した。私は選挙区から出るが、比例区でそうした人を当選させるためのものでもある。久野さんの言われたことは今後考えていきたい。
【新社会党愛知県本部】
  安保については、基地がずっとあり、これが問題。共同候補をどこからでもつくる決意でやりたい。
【緑の党・東海】
  安保条約は破棄すべきだ。地位協定も見直すべきだ。愛知でも統一候補を立てたい。時間はないのだろうか?
【みどりの風】
  弱小政党なので、いきなり安保を変えるという大きな話は出来ないが、現実的に地位協定など細かいところから一歩一歩変えていこうと考えている。
  今からの共闘については、選挙の現実を考えても、あるいは選挙に必要な事務作業を考えても、難しい。共闘には時間が必要。今回の失敗を教訓化したい。
(司会者まとめ:池住)
  政党の綱領の重要性はよくわかる。それに基づいて党勢拡大を狙う。当然だ。しかしそれは何のためか。今の自公政権の政治を変えていくことではないか。「脱原発」「憲法改悪を許さない」の二つを実現することではないか。藤井さんが指摘したように、政党の論理ではなく「政策実現の論理」で取り組んでいく必要があるのではないか。
  7月4日の参院選公示まで2週間余しかないが、その短い期間に何ができるか、市民の会役員でも明日会議するのでそこで話し合い、必要なアクションを行っていきたい。

Ⅴ.内河共同代表の閉会のあいさつ

  初めての試みで、うまくいくのかどうなるのか心配しながら準備を見ていたが、いい討論会になったと思う。時間がないという話があったが、今回が第一歩。投票に行かない人がたくさんいる。政党は大丈夫かと思う人も多い。ずっと自民党政権が続き、どの党に入れてもダメだからと無力感があった。しかし、原発事故が起こり、自民党が改憲方針を出している。ここで動かなかったらダメという空気が生まれている。今受け皿が必要である。ここは政党が考えてほしい。
  二つの大きな課題がある。息の長いたたかいが始まった。政党はよく考えてほしい。次の時代に、平和と安全な社会を渡していきたい。

【この冊子の頒価】 50円

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