2014年2月9日東京都知事選に向けて

東京都民の皆様 並びに「脱原発」を選挙公約に掲げる都知事選立候補者へ
「脱原発」に関する意味ある政策論争と政策実現のための適切な判断・行動を期待しています

 私たち「政治を考える市民の会」は、「脱原発」「憲法改悪を許さない」を政策として掲げる政党・政治団体が国政選挙において連携・共闘し、その政策を実現させるために力を結集することを目的として取り組んでいる愛知県内の市民団体です。
 2012年12月の衆院選において多くの人が脱原発を願いながらも、いろいろな政党や政治団体からの立候補があり、脱原発の民意を集中させることができなかったこと、また、平和・基本的人権・国民主権・民主主義を掲げる現行憲法を改定しようとする動きを危惧し、2013年5月9日に発足しました。
 このたびの東京都知事選挙は都民以外にとっても大変重要な選挙であることから、一週間後に迫った知事選投開票日を前にして、以下二点、愛知県にある市民の会として期待と要望を表明します。

1.「脱原発」に関する意味ある十分な政策論議を期待します
 医療・福祉・防災・景気雇用問題も大切ですが、原発問題は、憲法問題と同様に国の根幹、国の将来を形づくるもっとも基本的な問題です。使用済み核燃料(核のゴミ)処理・処分問題ひとつ取ってもその悪影響が次世代以降向こう10万年先まで続く重大且つ深刻な問題です。原発再稼動、原発輸出、さらには原発新設を視野にいれて突き進んでいる安倍政権の動きを許さないためにも、今回都知事選は大変重要です。
 残されたわずかの時間ですが、「脱原発」に関して立候補者と都民の間で十分な政策論争が行なわれることを切に期待します。
 また、国や地方行政のあり方の根幹・将来を形づくるもっとも基本的な問題である憲法問題に関しても、候補者間で十分な政策論争が行なわれることを期待します。

2.「脱原発」政策実現のために適切な判断・行動を期待します
 組織の論理、政党の論理を優先させるのでなく、都民の「暮らし・いのち・平和の論理」を第一に据え、「脱原発」などの政策実現のための最良の判断と行動を期待します。
「脱原発」を明確に掲げる2人の候補については、お互いの立場を理解し、「脱原発」に関する基本的方向の共通性を確認し、それぞれの政策を都民に提示して訴えていかれることを期待します。
 そして、都民におかれましては、現在の巨大与党勢力に対してどのように現段階で「NO」を突きつけるのか、それぞれの問題意識で判断し、投票行動に表して頂きたいと思います。その意味では、ぜひ棄権することなく投票に出向いて頂きたいと思います。
 都民、市民グループ、政党のみなさんの適切な判断と行動を期待します。
 この都知事選挙の運動・行動を通して、「脱原発」をはじめとする諸課題に関する市民運動が、より広がり、連携が強まるような取り組み・行動が展開されんことを、切に願う次第です。

2014年2月3日 政治を考える市民の会

上記要望書ワードファイル

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